十人十色とはよく言ったもので…
殆どの場合、あんまり自分とおんなじ人間を
見た奴はいないわけで。
しかし俺はよく似た奴が居るって言われるなあ。
写真見て納得したりしたこともあったぐらいだ。
小学校の時塾に似たような奴がいたなあ。
なんか二人並んで正座したり、今となってはいい
思い出だが。
さて、人間は普通あんまり他の人間と似てないが
こいつは遺伝子レベルでの違いだとよく言う。
ただ、遺伝子って言ってもある遺伝子があるorないわけではない
ことが殆どなんだが。
では何が違うのか。
それは遺伝子によって作られるタンパク質が少しずつ
違うのだ。
そのような違いを導き出す変異を一遺伝子多型という。
そのうちSNP(single nucleotide
polymorphism)という
呼び名が出て来るだろうから要チェックな。
例えばつめの形や耳垢の形質、髪の毛の色なんかまあ
これによって決まっている。
遺伝子が染色体の上にあるわけだが、この遺伝子が
タンパク質になる過程をセントラル・ドグマという。
. 転写 翻訳
染色体上のDNA → mRNA → タンパク質
つまりDNAの微妙な変異が人間の差を生んでいるわけだ。
一卵性双生児を除き人間ってのはさまざまな変異をもっている。
遺伝子上の変異だけで数十万は存在するだろう。
個体差はあるが、何が優れているとか劣っているとかは
あくまで後付けの話に過ぎん。ただ単にDNAのレベルで
塩基が違うだけなんだが。
ただまあ遺伝病となると話は違ってくる。
遺伝病もある意味単なる遺伝子の変異だが、それにより
あからさまに病気になる。
そういう遺伝病の多くは遺伝子治療しない限り、治る事は無い。
だから科学者は遺伝病の因子を見つけなくちゃならん。
遺伝病といっても染色体の本数が少なく、あるいは多くても
起こるからな。
ちなみに。
ターナー症候群
X染色体が一本(♀)
クラインフェルター症候群
X染色体が二本、Y染色体が一本(♂)
超雄
X染色体が一本、Y染色体が二本(♂)
ダウン症候群 21番染色体が三本
これらの多くが発育異常、性徴異常を起こす。
ただ超雄だけは殆ど異常がないどころか優れている場合もあるらしい。
体がでかかったり、アレがでかかったり。
一流ビジネスマンなんかにいたりしてびっくりしたという記録もある。
むっちゃ働いていたのかも知れんな。